NO.101   藍色夏恋(藍色大門)


監督:易智言

出演:桂綸鎂  陳柏霖 梁淑慧(梁又琳)  


2002 台湾・フランス 84分     






7月7日は七夕です。NHK朝の連ドラ『半分、青い』の鈴愛(スズメ)と律の誕生日です! というわけで?リクエストは『恋愛片』。映画の王道?として恋愛映画は多々あれど、今回はむしろ青春映画の金字塔?チラシには「台湾映画史に燦然と輝く永遠のマスターピース!!」とまでうたわれている『藍色夏恋』をご紹介します。製作・台湾公開は2002年。奇跡的と言われるヒット作に。カンヌ映画祭、東京国際映画祭など様々な映画祭にも正式出品されました。日本では翌年の夏(手元にある紹介の朝日新聞は9月8日付なので、むしろ晩夏?)公開でしたが、台湾での評判を聞いて、早く来ないかと待ちかねていたのを思い出します。あれからすでに15年。この4月からデジタルリマスター版が『台湾巨匠傑作選2018』(K’Sシネマ)で上映されたのを機にご紹介します。

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 17歳の夏、高校生・孟克柔(モン・クーロウ)は、親友の林月珍から、水泳部の張士豪に恋をしていると打ち明けられ、頼まれてラブレターを渡します。ところが恥ずかしがった月珍が差出人に克柔の名を書いてしまったことから、誤解が生まれ、士豪は克柔が好きだとアプローチを始めます。自分が蒔いた種とはいえ、2人の仲が進んでいくのが不安でたまらない月珍。一方克柔は士豪に好感は抱くものの、なかなか心を開こうとはしません。ある夜、人気のない体育館に克柔を呼び出した士豪は、お互いの秘密を打ち明け合おうと持ち掛けます。そこで克柔が士豪に告げた秘密とは…。

 恋なのか友情なのかわからない感情に揺れる少女、そんな少女に恋心を直球でぶつける少年、そして素直に恋心を相手に伝えられないもう一人の少女の思いが交錯します。少年が泳ぐ夜のプール、体育館、並木道を並べて走る自転車など、いかにも青春というさわやかな背景に、ピュアで透明感を感じさせる「恋」を描いています。それより前の台湾の恋愛映画、わりと暗い鬱屈した感じの作品が多かったのですが、この後、若い監督たちの新青春映画―『あのころ君を追いかけた』『BF&GF』など―が作られるようになります。いわば、その先駆けになった作品でもあります。

 当時実年齢で、街でスカウトされ、ワークショップを経てこの映画に主演した桂綸鎂、陳柏霖は30代半ばに達し、ともに押しも押されぬスターになって活躍しているのはご存じのとおりです。

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電影倶楽部例会

      日時 2018年7月7日(土)12:15~

      場所:中華五十番3F 042-522-7472

      費用:1050円(昼食代)


参加ご希望のかたは、以下にメールにてお申込みください。(当日午前9時まで)

xiaolin091@gmail.com






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