NO.102  ウルフ・オブ・ウォー 戦狼Ⅱ

監督:呉京

出演 :  呉京 フランク・グリロ セリーナ・ジェイド

2017 中国  123分


      


     




 

中国では17年夏の公開大ヒット、日本では昨年の10月中国映画週間での初公開、そして冬にはたちまちに劇用公開され、初夏にはDVD発売された異例のスピード公開話題作です。

実はこの映画は呉京が私財を投じて製作したという『戦狼』シリーズの2作目。『戦狼Ⅰ 傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』(15)は、演習中の人民解放軍を麻薬王に雇われた傭兵部隊が急襲し、これを戦狼部隊が撃退するというもの。初めて作られた大規模な国産ミリタリーアクションで、中国国民の愛国心を刺激する内容から、約94億円のヒットを記録する一方で、「国策プロパガンダ映画」という強い批判も受けました。なぜなら、主人公が人民解放軍の現役兵士、敵対する傭兵は元ネイ元ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)というわけで、「中国軍がアメリカ軍より優れている」というメッセージが容易に連想される物語だったからです。
さらなるヒットを遂げた『戦狼Ⅱ』では批判にこたえたのか、露骨なプロバガンダは少しソフトに。

 舞台はアフリカ某国、物語の最初で、ある事件により人民解放軍の軍籍を剥奪された主人公レン(呉京)はこの国で現地の人に慕われつつ商売をしています。そこに突如起こる反政府軍のテロ。その正面に立っているのは白人(国籍不明)率いる傭兵軍団で、なんともまあ残虐な殺しの場面が続きます。レンは奥地の村で、中国の海軍から伝染病と闘う医師を救出するというミッションを受けて、その反乱に巻き込まれ、取り残された中国人たちを救うことになります。中国企業が様々な分野でアフリカに経済進出し、多数の中国人が現地に出稼ぎに出ている現状を反映した設定、また、“内乱に巻き込まれた中国人を救出する”というのは2011年のリビア内戦時に224人の中国人を救出するため、政府が空軍輸送機と護衛艦を派遣したエピソードが取り込まれて中国人の共感を呼んだのかも。 
 レンは、今回は解放軍兵士としてでなく、個人的動機で戦うのですが、他国の海軍が皆引き上げる中で、アフリカを見捨てない中国人民解放軍がバックアップします。いささかご都合主義的ではあるけれど、愛国路線も盛り込み、レンの超人的な不死身の活躍が描かれます。
『シビル・ウォー/キャプテンアメリア』のルッソ兄弟の監修、撮影にはアクションコーディネーター=サム・ハーグレイブと彼のチームが加わるなど、ハリウッドとの共同制作で、さらに吸引力のあるアクションシーンを作り上げています。               (参考:藤本洋輔  https://spice.eplus.jp/articles/167950)

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電影倶楽部例会

      日時 2018年8月25日(土)12:15~

      場所:中華五十番3F 042-522-7472

      費用:1050円(昼食代)


参加ご希望のかたは、以下にメールにてお申込みください。(当日午前9時まで)

xiaolin091@gmail.com



 

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